こんにちは!
トリマーのpomuです⭐
今回は、犬が吐いた物の形状や色から、それぞれの原因についてを解説していきます。
犬はこのようなときによく吐きますfa-arrow-down
- ドッグフードを食べたあと(フードがそのまま出て来る)
- お腹がすいたとき(黄色または透明な胃液を吐いてしまう)
- 水の飲みすぎ
- 乗り物酔い
これらの原因としては心配のないものがほとんどで、様子見で大丈夫という場合が多いです。
しかし、吐いたものに血が混ざっていたり、うんちのような匂いがするときは急を要する事があるため、病院へ行った方が良い場合があります。
この記事では
- 犬が吐いた原因について
- 病院へ行く必要があるのはこんなとき
- 様子見で大丈夫なのはどんなとき?
これらについてを解説していきます。
初めて犬を飼う方は、愛犬が吐いてしまうと驚いたり心配になってしまう方が多いと思います。
しかし犬は体の構造上、よく吐いてしまう動物ですので、どうか落ち着いてくださいね。
犬が吐いてしまって心配なときに、この記事がお役に立てましたら幸いです。
犬が黄色い液体を吐く原因
黄色い液体の正体は胆汁が混ざった胃液になります。
ツンとした刺激臭がするのが特徴的です。
犬の胃液は本来は透明なのですが、胃の中が空っぽになって時間が経つと胆汁が逆流してしまいます。
この胆汁の色は黄色で、これが透明な胃液に混ざる事により黄色い胃液となってしまいます。
1黄色い液体を吐くときは空腹の場合が多い
上記の理由により、犬が黄色い胃液を吐いてしまう原因は主に空腹によるものになります。
吐いた物は粘り気があり、液体または泡のような形状をしています。
- 吐いた後は元気にしている
- 下痢をしていない
- 頻繁に吐かない
このようにしているのであれば特に心配はいらず、様子見で大丈夫なケースがほとんどだそうです。
フードの好き嫌いをしてご飯をあまり食べない犬は、空腹から黄色い液体(胃液)を吐いてしまう事があります。
また、夜にご飯を食べたのに朝になると黄色い液体を吐いてしまうというケースも多いです。
この場合、ご飯の時間を変えたり量を調節したり、腹持ちの良いフードに変えてみるなどの対策をしてみると、胃液を吐く回数を抑えられると思います。
ご飯の前に空腹でよく胃液を吐いてしまう子には、このような満腹感が続く腹持ちの良いドッグフードを活用してみるのも良いですねfa-arrow-down
犬が透明な液体を吐く原因
こちらも犬が良く吐く色で、内容物は胃液や唾液、水などになります。
犬が透明な液体を吐いたときの原因としては以下のような場合が挙げられますfa-arrow-down
- 空腹による胃液
- 水の飲みすぎ
- 車酔い
- ストレス
形状は泡のようなもの・液状のもの・ネバネバしたものなど様々です。
1空腹のときにも透明な胃液を吐く
透明な液体を吐いたときには空腹によるものが多いとされています。
犬の胃液は透明ですが、上記の通り空腹の時間が長いと胆汁が混ざり黄色い液体となってしまいます。
- 食事をしてから時間が経っていないか
- 食事の量は体に合っているか
この二つを確認してみましょう。
2お水を大量に飲んだ
犬は、お水を大量に飲んだり、一気に飲んでしまった場合に透明な液体を吐く事があります。
- お散歩帰りに水を一気飲みした
- ガブガブと大量に飲んだ
- シャワーのお湯を飲んだ
- 冷たすぎる水を飲んだ
このようなときにお水を吐いてしまいます。
胃の中にご飯やおやつがまだ残っている場合は、お水と一緒に出てきてしまう事があります。
吐いた後に元気であれば様子を見て過ごしましょう。
3物酔いをして透明な液体を吐く
犬も乗り物酔いをしてしまい、車や電車など様々な乗り物に乗っているときに吐いてしまいます。
車酔いをすると震えと同時によだれが垂れてきます。
吐いてしまったのかと思うくらい大量のヨダレを流してしまう場合もあります。
車酔いの嘔吐物には透明な物(胃液)もあれば未消化のフードが含まれている事があります。
4ストレスにより透明なものを吐いてしまう
犬はストレスにより嘔吐してしまう場合があり、このときにも透明な液体(胃液)を吐いてしまうケースが多いです。
- 引っ越しなどで普段と違う環境に置かれた
- 飼い主とのコミュニケーション不足
- 長いお留守番
- 寂しい
- やきもち
- 厳しいしつけ
- 行きたくない場所に行った
- 苦手な音を聞いた(雷や花火など)
このような状況に置かれていないか、何らかのストレスがないかをチェックし、該当するようであればまずは愛犬を安心させてあげる必要があります。
また、犬はストレスが溜まると吐く他にも様々な仕草で自分の気持ちを表現します。
例えば手足をしきりに舐める・寒くないのに震えるなどが挙げられます。
特に体に異常はないけれど頻繁に吐いてしまったり、これらの仕草も同時に見られるようであれば分離不安や精神疾患の恐れもあるため、一度獣医さんに相談してみるのをおすすめいたします。
環境が変わって落ち着かない、お留守番が苦手、花火の音が苦手な場合は不安解消作用のあるサプリメントを事前に使用すると、少し落ち着くそうですよfa-arrow-down
犬が茶色いものを吐く原因
犬が茶色いものを吐いたときの主な原因としては、ご飯の食べ方やドッグフードによるものが多いです。
気を付けなければならないのは、茶色いものを吐いたときにうんちのような匂いがする場合です。
この場合、腸閉塞などを起こしている恐れがあるためなるべく早めにお医者さんへ行く事をおすすめいたします。
それではまず、ドッグフードを吐いてしまう原因についてを解説します。
1ドッグフードがそのまま出てくる吐き戻しという現象
犬は、ドッグフードを一気食いしたあとや早食いをしたあとに食べた物をそのまま吐く、吐き戻しというのがよく見られます。
食べたものをすぐにそのまま吐いてしまうのです。
特に具合が悪いわけではないので、中にはこの吐いた物を食べてしまう犬もいますが、問題はないのでそのまま食べさせても大丈夫です。
飼い主としてはちょっと見苦しいものはありますが・・・笑
吐き戻しは仔犬ちゃんにもよく見られます。
早食いや一気食いをしてしまい、ドッグフードをそのまま吐いてしまう場合は、食べるスピードを抑えるようにしてみます。
- 手で少しづつ与える
- 小分けにして与える
- 早食い防止用の食器を使ってみる
少しづつ与えるのは毎日ですとさすがに大変なので、早食い防止用の食器を使ってみると手間なく一気食いや早食いを防ぐ事ができるのでおすすめですfa-arrow-down
また、特に早食いをしていないのに吐き戻しをしてしまう場合は、口が胃よりも低くなり過ぎるのを防ぐため、食器をいつもより高い位置に置いてみると吐き戻しをする回数が減ると思います。
このような食器台を使ってみるのも良いですねfa-arrow-down
2食べ物が体に合わない・消化不良を起こしている
液状だけど固形物のようなのが混ざっている場合には、消化不良を起こしている可能性があります。
- ドッグフードを替えた
- ドッグフードの粒が合っていない
- おやつをあまり噛まずに食べた
- 食べ慣れない物を食べた
このような場合には胃の中でうまく消化しきれずに未消化の物や茶色い物を吐いてしまう事があります。
ドッグフードの粒の大きさを変えたり、ドライフードを与えているならふやかしてみる、または消化に良いフードに変えてみるのも良いと思います。
ドッグフードを変えたとたん吐くようになってしまった場合は、以前食べていたものを混ぜながら様子を見て、徐々に新しいフードへと移行していきましょう。
3吐いたものが茶色くてうんちのような匂いがする
吐いたものがうんちの匂いがする、さらっとした液体なのに茶色い(古い血液が混ざっている)場合は、腸閉塞など何らかの疾患の可能性があるので注意が必要です。
普段、食糞をしている場合は食べたうんちによる匂いの可能性もありますが、食糞をしている様子がなければ吐いたものを持ってお医者さんへ行く事をおすすめいたします。
犬が赤やピンクのものを吐くときは血が混ざっている
犬が吐いたものが赤いときは嘔吐物に血が混ざっている可能性が高く、消化器や呼吸器などから出血している、または何らかの疾患によるものが多いです。
血の量が多いほど吐いたものが赤くなり、血の量が少ないとピンク色になります。
どちらにせよ、吐いたものに血が混ざっている場合はどこからか出血をしていますので、なるべく早めに病院へ行く事をおすすめいたします。
1吐いたものに血が点点と付いている場合
犬が吐いたものに血が点点と付いている場合は、胃から上の消化器官(食道など)から出血している事が多く、何らかの疾患による出血が考えられます。
また、疾患の他にはこのような場合にも点点とした血が混ざる事がありますfa-arrow-down
- 吐いたときの勢いが強すぎて食道を傷つけてしまった
- オモチャのかけらや異物を飲み込んでどこからか出血をしている
オモチャや異物を飲み込んだ場合は、それが内臓に引っかかってしまったり傷を付けてしまう恐れがあります。
残骸があればそれを持って病院へ行きましょう。
2赤い色の食べ物を食べた
赤い色をした食べ物を食べた場合も、吐いたものが赤くなります。
トマト、サクランボ、クランベリー、スイカなどの赤い色の食材を食べていないか、それらが入ったオヤツを食べていないか確認してみましょう。
犬が吐いたとき病院へ行く基準は?
空腹や乗り物酔いで吐いてしまう場合などは自宅での様子見で大丈夫ですが、疾患によるものやウイルス感染によるものは病院での診察や検査が必要になります。
病院へ行った方が良い場合
- 吐いた物に血が混ざっている
- 吐いたものがうんちのような匂いがする
- 何度も繰り返し吐く
- 毎日吐く事により体重が減る
- 下痢や便秘をしている
- 元気がなくぐったりしている
- 食欲がない
- 異物を食べた可能性がある
- ワクチン後に何度も吐く
急を要する場合もありますので、これらの症状が見られたら吐いた物を持参または写真に撮り、なるべく早めに病院へ行きましょう。
病院へ行かなくても大丈夫な場合
- ご飯までの時間が長かった事による空腹
- 急いで食べた事による吐き戻し
- 食べすぎ
- ドッグフードを変えた
- 水をガブ飲みした
- 乗り物酔い
- 苦手な所へ行ってそのストレスで吐いた(動物病院やトリミングなど)
これらの場合は病気による可能性が低い為、その後元気にしているのであれば様子見で大丈夫です。
しかし、何日も続くようであれば何かしらの対策が必要ですし、疾患やアレルギーによるものの可能性が高くなりますので、一度病院で相談されてみるのが良いでしょう。
さいごに
犬が吐いたときの原因は吐いた物の色で判断する事が多いですが、このまま様子見で大丈夫なのか、急を要するのではないか心配な場合はまず病院へ行って相談をしてみましょう!
病院が開いていない時間や曜日の場合は、無理に食べさせず安静に過ごし、その間、愛犬は元気があるのか・吐いた時間・吐いた物の色・匂いなどのメモして、病院が開くのを待ちましょう。
愛犬が吐いてしまったときの原因について、少しでも参考になりましたら嬉しいです。