犬は飼い主さんが今楽しい気持ちなのか悲しい気持ちなのか、人間の表情を観察して気持ちを察知したりします。
人間が楽しいと犬のテンションも上がり、人間が悲しんでいる、驚いていると犬も同じような気持ちになったりします。
そして犬が一番好きなのは飼い主さんの笑顔!
今回は、飼い主さんの笑顔を取り戻そうとしてくれた犬の死の一か月前に起きた不思議なエピソードをお届けします。
この記事を提供してくれた人
愛犬:MIX犬/メス
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私は中学校1年の下校の途中で子犬を拾いました。
メスで犬種はおそらくミックスだと思いますが、身体は柴犬で顔つきはスピッツに似ていました。
当時は10年生きれば長生きといわれる時代で17年生きました。
犬の名前は身バレしてしまうので伏せさせて頂きます。
不思議な出来事というのは私の当時勤めていた会社が倒産する前日の夜のことでした。
寝ているときに家にいるはずのない愛犬が来た!?
当時私は29歳で就職して10年近くになるのに手取り15万程度しかなく、会社が嫌で嫌で毎日「会社、倒産しないかな」と心の中で叫んでいました。
辞めてしまえばよかったのですが、当時の部署は男性は私と上司の二人だけであとはパートの女性だけでした。
その上司が3月末で定年退職となる予定で私は辞めるに辞められない状況で、毎日の引き継ぎ業務が憂鬱でした。
そんなある日の深夜3時頃でしょうか、寝ていると顔のあたりにフワフワするものが通り過ぎる感覚がありました。
そしてクルっと方向転換してまた顔の前まで来ました。
そしてしばらくの間クンクンクンクンと鼻息の音がずっとしていました。
はじめは「何だ〇〇が来たのか」と思っていたのですが、考えてみれば犬は実家におり、私は当時姉貴と二人暮らしでしたので犬が居るはずがありません。
(私は父と仲が悪く実家を出ましたが、犬と離れるのが本当に辛かったのでよく会いに帰っていました。)
愛犬の気配を感じつつもその日はいつの間にか寝てしまいました。
愛犬が恩返しをしてくれた
次の日、会社に出勤して夕方に社員全員が会議室に呼ばれ、社長から
「今日で破産宣告をするので全員解雇になります」
と告げられました。
正直私は嬉しくて仕方なかったのですが、まわりの社員に合わせて悲しいフリをしました。
そのあと、今まで1度も会社に電話などしてきたことのない母親から電話があり
「あんたの犬死にそうだよ。」
と知らせてきました。
それを聞いて昨日の夜の出来事を思い出し、「ああ、〇〇が拾った恩返しをしてくれたのかな?」と思いました。
愛犬との最期
愛犬が死んでしまいそうだという知らせを聞いてから1ヶ月間は毎日実家に通ったり泊まったりして、犬との最後を過ごしました。
隣で寝ている時は静かなのに、私が少し離れただけで「クーン」と鳴いたりしました。
それも他の家族のときは鳴かず、私のときだけです。
もう、目も耳も悪いのに誰かわかるものなんだなと思いました。
もう20年も前の事ですが、犬が死んだときは今までの人生で一番悲しかったです。
ただの偶然の重なりかもしれませんが、今でも忘れられない愛犬の不思議な体験です。
さいごに
自分の命が終わりそうだと感じたわんちゃん。
本当に飼い主さんが寝ているときに会いに来てくれたのかもしれませんね。
飼い主さんの近くに来て匂いを嗅いで、飼い主さんが今幸せなのか、どんな気持ちなのかを知りに来た。
だけどなんだか元気が無い感じ。
ふむふむ、カイシャっていうやつが笑顔を奪っているんだね。
そして飼い主さんから笑顔を奪う原因となっている【会社】を不思議なチカラで終わらせてくれたのかもしれません。
大好きな飼い主さんが一番喜ぶ事を、命が燃え尽きる前にやってくれたのだと、私もそう思いました。
犬の恩返しというのは本当にあるのだと感じました。
素敵なエピソードをありがとうございました!
生まれ変わってまたどこかで飼い主さんと再会できていますように。
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